2008 年
1 月
19 日
5円玉から平和の経済学を学ぶ
〜お正月に届いた手紙から〜
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川の活動を続けていく中で、人生の先輩の方に出会いご指導いただくことが多くあります。 今年のお正月にいただきましたお手紙のなかにこの「5円玉に描かれた平和の経済学」のお話がありました。 5円玉には4つの図柄があります。稲穂、横線、中央の穴の周りのギザギザ、そして裏のフタバ。これはそれぞれ、農業、水産業、工業、そして林業をあらわしている、と私もかつて聞いたことがありました。ここからこのお話しのはじまり、はじまり、…
5円玉は1949年(昭和24年)に生まれた貨幣で、銅と亜鉛で作られている。各地の戦場で使用した銃砲の薬きょうがスクラップ化されていたのを進駐軍から払い下げてもらい転用した戦火の落とし子だった。 稲穂は「おなかいっぱいご飯を食べたい」という食糧増産の願望がこめられている。 そして横線。「河川・海・湖沼の魚介類の宝庫」が五円の文字を支えている。良質のたんぱく質を生産する水神を敬う心、大自然にすがるような畏敬の念を映す。 真ん中の孔(アナ)。敗戦から富国をめざす工業立国への躍動を表している。時は朝鮮戦争の特需景気が歯車をフル回転させ、わが国の復興と経済成長を促したばかりでなく、新憲法強兵をなくしたことを反故にし、再軍備で兵営国家への「いつか来た道」を歩む軍靴の響きを高めたのを忘れてはいけない。 そしてフタバ。都下において直径1尺5寸以上の屋敷林のマツ、ケヤキが軍に調達された。近郊の山々は伐採で禿山になり、洪水山地崩壊を誘発して国民に第二次惨禍を負わせた。国土の疲弊を植林して再生させたいということでフタバが描かれている。ヒノキはフタバで生え、スギは三つの葉で生え出る。ヒノキに「あすなろ」の新生日本を託したのだが、ヒノキは換金するのに60年要し、スギは40年で済む。ブナやミズキなどの原生林を伐採しつつ拡大造林の過程でスギの比重が増えていき、スギ花粉症を招いた。 あらゆる分野で予見能力の欠如が露呈し、揺らいでいるのは、コインに描かれた4つの図案「平和の経済学」がないがしろにされ、戦後史の原点を忘却したからだ。
このお手紙は荒川流域ネットワークの事務局を担っていらした矢間(やざま)秀次郎さんからでした。昨年、日本佐渡学会で基調講演をされたものの中から市橋が抜粋しました。お話しはまだまだ続くのですが、ご紹介はこの辺で。 お正月、私はこのお手紙を読み、5円玉からこのようなものが読み取れるのかァ、としみじみ5円玉を眺めたのでありました。この指摘は、私の、そして生活者ネットワークの政策そのものです。 食の輸入、製造の不安、雨水を天の恵みとして扱ってこなかったツケが引き起こす水害、スギの花粉をはじめ有害化学物質の蔓延、人と人との関係が希薄になってきている地域社会などを思いました。
矢間さんは言います。「ここらで5円玉のさびを磨き、まぶしい輝きを取り戻す初心に帰ろうではないか」と。わたくしも今年1年、暮らしの中からつくった政策の実現に向け、市民の皆さんとしっかり歩いていきます。 <写真上>小さい子どもが大好きな「おせんたく手あそび歌」を 一緒に習う。♪あーらって あーらって しぼりましょッ しぼりましょッ <写真下>ご存じの5円玉。しみじみ見てください。クリックすると大ききくなります。
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